手招きをするものだから、助けに来てくれたのだと思い、その輪から抜け出して桜のあとを追った。
たどり着いたのはクラスから離れた廊下。
「大丈夫だった?美桜ちゃん」
「うん…ありがとう」
本当に、感謝でしかない。
そんなのいいよ!と桜はピースを作って笑う。
「ほんとさあ。真紘ももっと美桜ちゃんのこと考えなきゃだよねえ」
「え?」
「噂出来ちゃうに決まってるんだから、もう少し隠れたところでやらないと!」
も〜、と言って呆れたような桜にまた疑問を持つ。
……真紘くんのこと、詳しいのかな。
私はまだ、二人がどういう関係なのか知らない。でも、なぜか聞くのが怖い。
もしかしたら、友達よりも少し違う関係なのかもしれないし。もし、そうだと返ってきたらと思うとなんだか怖くて。
「でも、昨日三年生に絡まれちゃったって噂聞いて心配したんだよ……っ!大丈夫?なにもされてない……?」
「うん。助けてもらったから」
「よかったあ。もう!次からは私も着いていくからね!」

