「いーえ」
またニコリと笑い、柚希くんは戻っていった。
柚希くんは仲のいい男子の元に戻ると、その男子からは肩をバシバシ叩かれていて。
なんだかその光景に羨ましくなった。
……なんだろう、いつもはこんなこと思わないのに。
風邪気味だからか、今日の私なんだかおかしい。
そのすぐ後に先生が来て、またいつも通りSHRが始まった。
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「また明日〜!」
「ばいばーい!」
何事もなく1日が終わり、みんなが続々と帰っていく。
……熱、上がってきてるなこれ。
身体が熱いのが熱を計らなくてもわかる。暑いはずなのに、寒気がして。
頭がガンガンする。
よく保健室に行かずに耐えたものだ。
「真紘じゃーな!」
「おう、またな」
柚希くんは色んな人に声をかけられてはそれに応えていた。
……すごいな。あんなの疲れそう。

