「風車っ、かざぐるま…っ」
池に浮かんでいないか、草木に絡まってはいないか、縁側の下にあるんじゃないか。
考えられるところをくまなく探してはみたものの、どこにも見当たらなかった。
ので、再び室内へと戻る。
「かざぐるま!!」
スパンッ───!
ひとつの襖を勢いよく開けた。
「ええ…、着替えてたんだけどー……」
「おい桂!わたしの風車がないのっ」
「知らない知らない。とりあえず君はまず目上の人に対する礼儀から……って、おい閉めてけよクソガキ!!」
タタタタタッ!!
今度はもうひとつの襖をスパンッ!
「ノブちゃん!わたしの風車!!」
「へへへ、みんなそんなに急がなくたって……僕のご飯は逃げないよ…、むにゃむにゃ…」
「……死んでる」
そっと襖を閉じて、最後は隊士たちが雑魚寝する大きめの一室へ向かえば。



