奈落の果てで、笑った君を。





そして尚晴は理人が描く時代ものに登場させてきたヒーローのなかで、いちばん若い青年です。


理人としては彼という人間が迷い葛藤しながら前に進んでいく。

この部分を今回の物語で大きく表現したかったので、時代もの特有の生き急いでいるような、そんなものを感じていただけましたら幸いです。


これからの朱花が尚晴と作っていくものは“居場所”ではなく、“家族”です。

そこでもまた彼女は成長していくんだと思います。


見方によっては今回の物語はハッピーエンドではないかもしれません。


ただもしかすると今後、朱花の正体を一緒に探し、なにか解決策を尚晴が見つけていくかもしれませんし、

はたまた尚晴が朱花と同じようになる、なんて突然のファンタジーが訪れるかもしれません。


未来なんてどうなるか分かりませんからね。


そんなふうに考えることも正解なんじゃないかと、理人は思います。

そこは読者様の想像にお任せという形で。


そして今回、理人がとくに力を入れた人物は坂本 龍馬でした。


彼は今作品の裏主人公にもしたくて、視点を変えることで捉え方も変わる存在だったんじゃないかなと。

“なにが正しいんだろう”と読者様に思わせることが策略でした。