奈落の果てで、笑った君を。





「すごいっ!やっぱりおれも欲しい!!」


「っ、やかましいわ…!!この化け物がァァァ!!」


「えっ…、どう、して」



ザシュッ───!!!


どうして、どうして。

おれが普通じゃないことは教えていないはずなのに、どうしてこの人はおれのことを“化け物”と言ったの。



「ギャァァッ!!」


「ひいぃっ、助けて…っ、アァァア!!」



たった今、おれに向かって大きく刀を振り上げていた男が地面にひれ伏している。

逃げようとしていたもうひとりの男の伸ばした手がカクリと落ちたとき、そこには新しい影が立っていた。


鼻に残る、異様な匂い。

ずっと残りそうなこの匂いは、なんだろう。



「ねえおじさん。どうしておれが化け物だって分かったの?」



ゆっさゆっさ。

寝転んでいるひとりを揺すると、ゴロンと角度が変わったことで見えた表情は白目を向いていた。



「おじさん、黙ってないで教えてよ!あのね、おれは確かに普通よりは───」


「そいつはもう死んだ」


「えっ」