奈落の果てで、笑った君を。





そしてさっそく今日、見廻組は京から大坂へと退いてきている新撰組と合流する。

早朝、只三郎はわたしと尚晴のもとへ穏やかに向かってきた。



「ふたりに見廻組からの離脱を命じます」


「「………え…?」」



弱々しいわたしたちの声が、重なった。


りだつ……?

離脱って、ここを離れろってこと……?



「なにを…言っているんですか、佐々木さん」


「2度も言わせるのかい、尚晴」


「……、」



周りを見渡してみてから、ハッとする。


只三郎だけじゃないことに。
ノブちゃん、桂、みんな。

全員が優しい顔でわたしたちのことを見つめているのだ。



「ここから離れなさい。戦場から離れれば、君たちは穏やかに暮らせるでしょう」


「……なに…を、ですか」


「ふふ、今日に限って勘が働いてくれないのですね」


「だって…皆さんは……ここに、残るんですよね…?」


「ええ」



わたしたちを逃がすってこと…?

新撰組に助けられたあとは、今度はみんながわたしたちを……?