奈落の果てで、笑った君を。





「…そろそろ寝るか」


「尚晴、赤ちゃんはどうやってできるの?」


「………」



ずっと気になっていた。

町を歩いても当たり前のようにお母さんとお父さんがいて、子供がいるけれど。


そもそもどうやって命から命が新しく誕生するんだろう。


どうして顔が似るの?

お母さんから生まれることは知っているけれど、どうして男の人と女の人のところにだけ赤ちゃんができるの?



「わたしにも赤ちゃんできる?」


「…できる…だろう」



ゲッケイっていうやつ。

わたしにもそれはあって、月に1回だけ血が出ること。


屯所に来てから女中さんに教えてもらって、それは赤ちゃんを生むために必要なものなんだと。



「わたしは誰とできるの?」


「それは……、俺…と」


「なんでわたしは尚晴となの?」


「………嫌、なのか」


「えっ?」



どうしてそんなに驚いてるの?

尚晴、泣きそうだ。