奈落の果てで、笑った君を。





命を落とせてしまう武器を恐れない女子は朱花くらいだろう。

銃をもう1度見たい、とは。


それでも龍馬さんはお願いされたとおり、少女の前に再び見せた。



「すごいね!かっこいいっ」



瞳をキラキラと輝かせる朱花を見つめた男は、深くうなずいてから噛み締めるように言った。



「ワシがやろうとしちゅーことは間違っとらん」



そうして朱花だけでなく、俺の肩も引き寄せてくる。



「この思想を分かち合うたワシらは友や!!」


「うんっ!」


「……友、」


「そうじゃき!どんな立場におったち、友は友ぜよ!!」



俺がもし見廻組になる前に、この人と出会っていたとしたなら。

たぶん一緒に行動を共にしていたのではないかと思った。


彼の思想に惹かれ、生き様に惹かれ、誰よりも尊敬していたんじゃないかって。


でもそうしていたら、俺は朱花とは出会えていなかっただろう。

ひとつひとつの選択、行動が、未来を作る。



「またリョーマに会いたいなあ」


「…そのときは俺も一緒だ」


「うんっ」