奈落の果てで、笑った君を。





「ぴすとる、言うがよ」


「…ぴすとる……」


「ここを引くだけで弾が…パァン!!」


「っ、」


「ガハハハハッ!すまんすまん」



俺を驚かすだけ驚かせて、龍馬さんはぴすとるを懐にしまった。


この人は海を渡って異国とも交流を深めているんだろう。

異国では刀など使っていないんじゃないか。

この“ぴすとる”なるもので、簡単に人を遠くからでも撃ち抜けてしまえるとするならば。


俺たち(幕府側)に勝算はあるのだろうか。



「龍馬さん。あなたがやろうとしていることは、この国を敵に回すということだ」


「…そがなん、覚悟の上じゃき」


「俺は……あなたとは敵対する立場に身を置いています。いつか…あなたを殺すことになるかもしれない」



でも俺は、この人には死んで欲しくないと思った。

この男はきっとこの先の日本を作るために重要となる人物だ。


朱花には聞かせたくない話だったとしても、この男と言葉を交わせる機会が次いつ訪れるか分からない。



「リョーマ!」


「お…?」


「今のやつ、もういっかい見せて!」