「んっ、わっ、くすぐったい…!」
これ、なあに?
ふわふわして、あったかくて、嫌じゃないけどムズムズする…。
「…布団、行こうぜ」
「おふとん?どうして…?起きたばっかなのに!」
「ああ、俺の俺も起きてきた。さすがにこんなにも愛くるしい子猫ちゃんを床で抱いちゃならねえからな」
この尚晴、ちょっとやだ…。
こんなふうに慣れたように触ってくる尚晴は尚晴じゃないもん。
「あはははっ!むりっ、息吸えないって…っ、痛い痛いっ、恥ずかしさと面白さでお腹いたい…っ」
「…早乃助、笑っていないで度を越す前に尚晴を押さえなさい」
「えー、俺はもう少し見たいなあ」
「はやく」
「わっかりましたー」
それから引き剥がされて、わたしの身体に戻った自由。
桂はグッと、尚晴のお腹に1回だけこぶしを強めに入れると。
くたっと、その場に倒れさせてしまった。
「かつらっ、尚晴死んじゃったよ…?」
「眠らせただけだから安心しな。たぶん起きたとき、いろんな意味で死にたくなるだろうけど本人は」



