奈落の果てで、笑った君を。





「あれなにしてたの?裸で男の子と女の子が変なとこくっつけてた!!」


「ぶっ…!ごほっ、ゴホッ…!!」


「おーっとどうした尚晴くーん。なにを噎せているー。そしてなにを想像したーーー……って、え?なんで刀向けられちゃってんだろ俺」



なにを見せてるんだこいつは。

まさかこのふたりが同室だったとき、毎夜のように一緒に春画を見ていたのか…?


だとしたら斬るしかない。

さようなら桂 早乃助。



「まって勘違い勘違い。この子が勝手に見ちゃっただけなんだってば本当に。
勘弁してよ、せめてここで女を買ってからにして」


「…変なこと教えてないだろうな」


「教えてない教えてない。さすがに俺だって朱花が理解しちゃったら複雑だし」



とりあえず今は鞘(さや)におさめる。

芸者は怖がってしまい、三味線の音がかなり震えては不協和音となった。



「蕪木、今日も楽しもう」


「ふっ、そうだな。特上の女も用意した。たくさん呑んでいいぞ」


「お。じゃあお言葉に甘えて」