尚晴に渡すお手紙を代わりに受け取ったことがあったり、尚晴と一緒にお出かけしに行っていた人だ。
それにしてもイイナズケってなんだろう…?
「佐々木様、彼女は…」
「ああ、朱花といいます。この子は女中というわけではありませんが、…大切な仲間です」
「…朱花、ちゃん。苗字をお聞きしてもよろしいですか…?」
「……それは打ち解けたとき、自分で聞いてみてはどうだろう?」
「…はい。そうします」
気になったのは、ずっと尚晴の顔には曇り空が広がっていたこと。
どこか驚いているようにも見えて、わたしが声をかけても反応してくれなかった。
「よろしくね、朱花ちゃん」
「ハッちゃん!」
「ハッちゃん…?」
「ふふ。朱花はみんなのことを呼びたいように呼ぶのです。
どうか好きに呼ばせてあげて。きっと女の子が加わって朱花も喜んでいますから」
「…わかりました」
そうして、ハッちゃんが加わった見廻組となった。



