「まあでも、いちばんはね?あの堅物ど真面目くんを困らせてやろうぜってことよ」
なんか桂、変なこと企んでる気がする…。
でも、わたしは尚晴のことがいちばん大好きってことが分かった。
だからこの気持ちは隠さなくていいんだって、隠す必要なんかないんだって。
「わたしっ、桂のこともすき!」
「はは、そりゃどーも」
「ノブちゃんもすき!只三郎もっ、ここにいるみんなも!」
「…みんなもきっと同じ気持ちだろうね」
器を傾けてひとくち飲んだ桂の「…うまー」と言った小声は、ハナビの音に消されはしなかった。
「みんなお待たせ。スイカを切ってきたよ」
そしてやっと、ずっと待っていた彼がやってきた。
ノブちゃんのうしろで同じようにスイカをお盆に乗せて歩いてくる。
「お!うまそうだな!」
「俺がいちばん乗りっ!」
「おいっ!ズリィぞ!!てか佐々木さんが最初だろ…!!」
「こらこら。そんなに急がなくたってスイカは逃げないよ」



