奈落の果てで、笑った君を。





「ふっ、はははっ!佐々木殿、こんなにも純粋な子を仲間にしているあなたを敵だとは思えませんぞ。俺は。
俺たちと同じでなくとも、…やはり似たようなものを感じる」


「……こちらは間に合っている、と私は言ったはずです。ここの門ではなく、できれば通路の警備をお願いしたい」


「あいわかった!これより新撰組、大宮口付近の通路の警備に当たる!!」



ガラリと変わった雰囲気。

嬉しくなったわたしは、移動してゆく新撰組に手を振りながら「きょーだい!!」と叫んだ。



「尚晴、少しいいかい。君とふたりだけで話がしたいんだ」


「俺、ですか?…わかりました」



なんとか無事に終わった警備活動。

家茂公が二条城を去ると、小さいながらもずっと抱えていた緊迫感は徐々に解れてくる。


みんなで並んで屯所を目指す途中、尚晴と道を抜けようとしたのは只三郎だった。