「若干ね、若干。なんとなーく」
「…わたし、あんな変なお顔してるの?」
「ぶっ…!さすがにそれはヤバいってクソガキ!!」
「うむっ!わむ…!」
そんな話題を出したのは桂だというのに、わたしが返すとガバッと口を手で塞いできた。
「それ遠回しに自分のこと不細工って言ってるのと変わんないよ?いーのかい」
「ううっ、わむっ」
「早乃助さん、朱花は不細工などではありませんから。今すぐ謝ってさっさと手を離せ」
「うわ、ちょ、そんな怒らないでって尚晴」
警戒しつつもやれやれと額を押さえる只三郎。
みんな今日という日を心待ちにしていたからか、外へ出ればシャキッとする普段の見廻組の落ち着きようは無かった。
「───あ!!」
そのとき、とある集団を見つけたわたしの声に、その場に居たほとんどが注目した。
この青空の下、同じ色をまとった者たちが向かってくる。
「へーすけ!!」
「っ!朱花…!」
駆け出したわたしを追いかけてきたのは尚晴だけではなく。
桂と只三郎までも。



