奈落の果てで、笑った君を。





本来持ってはいけないものを持ってしまっている、ということなの…?

ただ自分たちがそうしたいから、なんて理由ひとつで。


それは確かに良いこととは言えない。



「見廻組は違うの?」


「もちろん。俺たちは正規で動いてるから」


「せーき?」



そのとき。

カンカンカンと、遠くから何かを叩くような音が聞こえる。



「家茂公が参られました!!」


「皆の者、面(おもて)を下げ~!!」



バッ!!と、わたし以外の全員が頭を下げるものだから。

えっ、えっ?と、キョロキョロしていれば両隣から頭を押さえつけられる。


そしてわたしもみんなと同じように地面とこんにちは。



「やっば、教えてなかった……、あっぶなー」


「…悪い朱花。少し耐えてくれ」



将軍様はもう来てるの?
どこに来てる?

このお城には門がたくさんあって分かりづらい。


するとまた、カンカンカンと響かせられた。