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そうして翌日、私は退院した。
しかし、さすがに三日間は自宅療養で様子を見るように指示され、私はしぶしぶ家でテスト勉強に勤しむ羽目になった。
七月の下旬。
今年の夏は梅雨が短かったこともあり、湿気が少ない。風が爽やかに感じられるくらいカラリとした暑さで、体力減退中の私には幾分か過ごしやすい気候だった。
体調は、とりわけよくも悪くもない。
以前と変わったことといえば、体重は減っているはずなのに、体が重く感じられるようになったこと。それから、眠りがより深くなったくらいだ。
深く、深く、誰も到達したことがないような海底に沈んでいくように眠る。
きっとこうして水底に着いたとき、私は死ぬんだろうなと毎朝起きる度に考える。



