何故、客が来ないのかと言うと駅から離れてはいるしかなり田舎ポイ感じの場所にあるからだった。
「…ハァー…」
 ため息をつきながら今日、一日、店を開けていたが誰も来なかった。
「…ハァー…今日は仕方がない…ネットの注文は何時も道理に来てるから…明日は作りながら待つか…」
 店を閉めた小花は近所のスーパーに行き夕飯の食料を買いに出掛けた。
「…それにしても…近くにスーパーあってよかった…しかも業務用のスーパー出し…」
 近所に大型の業務用スーパーがあり生活面では不自由ないが…コンビニが近くには無いためそこで食料を揃えるしかなかった。
「…これで近くにコンビニもあったら良かったけど…ここのスーパー…二十四時間やってないからな…急に必要な物とか出てきたら困るけど…」
 買い物を済ませた小花は歩きながら文句を
言って帰っていたら茂みの方から何やらガサゴソと揺れていた。
「?…猫でも居るのかしら?…」
 そう思いそっと近づいたら小さい羽の着いた者と猫が同時に飛び出してきた。
「わあ!?」
「フシ!!」
「え?」
 それを見た小花、固まった。
「…妖精?…(しかも素っ裸)」