正体バラしたらキスするぞ?~悪魔と天使の溺愛は危険がいっぱい~

席に向かう途中も、女の子たちからの視線が痛かった。

だけど、ずっと優魔が話しかけてくれるから、あまり気にせずにいることができた。

多分、優魔も女の子たちの目に気づいているんだよね……。

だから、いっぱい話しかけてくれる。

優しい気遣いをしてくれる優魔に胸がぎゅっとなる。



「どうした?」

「ううんっ。なんでもない!」

「変な奴」



そう言いながら笑顔を見せてくれる優磨。

窓から差し込む太陽の光に照らされて、きらきらしている。

優魔のかっこよさが増す。

ドキドキしちゃう胸を押さえながら、私は席に着いた。

それと同時に教室のドアが開く音。



「お前ら、席に着けーっ」



担任の堀江先生が教室に入ってきた。

堀江先生の声に、クラスメイトたちは自分たちの席に着く。