正体バラしたらキスするぞ?~悪魔と天使の溺愛は危険がいっぱい~

「邪魔だ。……どけ」



私が座席表を見ていると、後ろの方からびっくりするぐらい低い声が響いた。

思わず振り返ると、優磨が女の子たちを睨みつけていた。

今の声……。やっぱり優磨か。

優磨は基本的に女の子に冷たい。

クールというか、なんていうのか……。

女の子嫌いなのかな? って、思う。

……女の子嫌い?

じゃあ、普通に接してもらっている私は男の子扱いされているってこと⁉

それもそれで嫌だなぁ……。

女の子として見られていない可能性もあるってことだよね……。

優磨のバカっ。


心の中で優磨に八つ当たりをしていると、優磨が女の子たちの輪を抜けてこちらへやってきた。

えっ⁉ 私に近づいてくる⁉