この度は、「1500万年後のあの場所で君とまた出会いたい」という私の野いちご上での完結作品第2作目を読んで下さり、ありがとうございました。実はこちらの作品、私が中1の時に書いた小説でした。

このお話のヒロインである水無瀬羽琉は、100万回という終わらぬ命を受け入れ、何もかもどうでもよくなって生きていました。そんな彼女の前に春野蒼佑というとても整った容姿をした男の子が現れました。

「俺は100万回目生きている」

この言葉を聞いた時、驚かれた方たちは多いのではないでしょうか。

今回の小説のテーマは「強く生きる」ということの意味を皆さんに伝えたかったので、こうして100万回生きるという特殊能力を取り入れた作品を執筆しました。

皆さんは好きな人のために100万回も生きられますか?私はきっと無理です。殆どの人が無理だと答えるのではないでしょうか。

でもタラニスは、マリアのためだけに100万回生き続けました。このタラニスという一人の男の子は本当に強いなと思いましたね。

自分の身を犠牲に出来るほど愛せる人と出会えることは本当に幸せなことだと思います。皆さんも私もみんながみんな同じ道を進むとは限りません。

きっとみんな違う方向を向いて、自分の幸せを探す人生の旅に出かけます。そんな時、この本を思い出してくださったら、とても嬉しいなと思います。

人は強い部分より弱い部分の方が沢山あると思います。でも、その弱い部分だってその人のいいところです。

家族を大切にする、友達を大切にする、自分を大切にする。大切にするということは、どういう意味なのでしょうか。

そして、あなたにとっての「強く生きる」とは一体どんなものなのでしょうか?ぜひ、考えてみてくださいね。

「生きていることが辛い、死にたい」

そう思っている子たちが、この作品を読んでくださった皆様の明日が、今日よりももっと素敵なものとなりますように。この作品を読んで、少しでも幸せになってもらえたら幸いです。

最後に、彩空百々花から最大級の感謝を申し上げます。


                   彩空百々花