大嫌いなキミに愛をささやく日

「(え、なんで今!)」

「……行って来れば?」



執事さんは煌人に目をやり、優しい顔をして笑った。


そして「私のいない間、凛お嬢様の事を任せましたよ」と残し、本当にいなくなってしまった。


窓から執事さんの後ろ姿を見ながら、私はため息をつく。



「まだお嬢様呼びしてたの?やめてくださいって、前から言ってるのに」

「癖なんだよ。許してやれよ」

「そりゃ、いいけど……」

「おう……」



車の中。二人きり。

静寂だけが、この場に漂っている。



「私、さ……」



先に口を開いたのは、私だった。



「煌人の事、嫌い」

「! だから、それは前に聞いたっての。だからフラれたんだろ、俺」

「(フッてないのに……)」



給食時間の時、泡音ちゃんに言われた言葉を思いだす。



――凛は鳳条くんに、いつ告白の返事をするの?そして、何て返事するの?