だが、額を合わせあう彼らの姿は、まるで絵画のような美しさだった。
ふたりがどんな会話をしているかはわからない。けれど、最後に眼差しを絡ませて頷きあったふたりは、ほぼ同時に振り返り、ルイーズの方を見た。
「っ……!」
思わず、びくりと肩を跳ねあげてしまう。
そんなルイーズを見て、ミラベルはどこかおかしそうにくすっと笑った。
『こういうところ、あなたたちそっくりね?』
やや戸惑った様子を見せるグウェナエルの手を引き、ミラベルはルイーズのもとへとやってきた。かと思えば、グウェナエルとルイーズは、ふたりまとめてミラベルに抱きしめられる。半透明なはずなのに、背中に回された手は温かった。
『グウェン、ルゥ。大好きよ。愛してる。──これからもずっと、永遠に』
そのとき、ルイーズはたしかに感じたのだ。
(……ママ、パパ)
いままで迷子になっていた、家族としての繋がりを。
──離れていた家族が、ようやく一本の糸で繋がれた、その感覚を。



