だからこの恋心は消すことにした。






「…ラナ、話は変わるんだけどさ」



今回の任務について思案していると、カイが言いにくそうに口を開く。
急に改まった態度でこちらを見るカイに私は首をかしげた。

一体どうしたのだろうか?

カイが一体どんな話を始めるのかよくわからないが、とりあえず目の前にあるコップを手に取り、水を口に含む。



「…ラ、ラナはまた恋しているんだよね。…エイダンに」

「…っ!」



先ほどの私と同じように視線を伏せ、言いづらそうに突然、私の恋の話を始めたカイに、私は今しがた口に含んだ水を盛大に吹きそうになった。
だが、それを私は何とか堪えてゴクッと強制的に喉に流し込んだ。

きゅ、急になんて話をするだ!カイは!

顔を真っ赤にして何も言わない…いや、何も言えない私を見て、カイが力なく笑う。



「かわいいね、ラナは」



それからカイはそんなことを優しく目を細めて言ってきた。
カイの方が絶対にかわいいと私は思うのだが。