だからこの恋心は消すことにした。






そしてそんな私の腕をエイダンはガシッと掴んだ。



「…え?うわぁ!」



突然のことに戸惑う暇もなく、そのままエイダンが私をベッドの中へと引きずり込む。



「なっ、突然何ですかっ」



いつの間にかエイダンの腕の中に入ってしまった私はこの状況の元凶に抗議の声を上げた。



「別に。一緒に寝たいだけだけど」

「へ?」

「ダメなわけ?」



何でもないようにそう言うエイダンに思わず、変な声を出してしまう。
エイダンが何を考えているのか本当にわからない。
また変なアプローチで私を困らせて楽しもうとしているのか。



「…ダ、ダメで」

「ま、お前が何を言っても俺は今日お前とここで寝るけど」



エイダンを何とか拒否しようとした私の台詞にエイダンがそう冷たく被せる。
それから「ただの人間が僕に逆らえるとでも思ったの?」と言ってきた。



「おやすみ、ラナ」

「お、おやすみなさい…。エイダン…」



この状況に戸惑う私なんてお構いなしにギュゥっとまるで抱き枕を抱くようにエイダンが私を抱きしめる。

何故か少しだけドキドキしてしまう気もするが、きっとこの慣れない状況のせいからなのだろう。
ここの魔法使いたちはいろいろとスキンシップが度を超えているところがあるが、まだ一緒に寝たことも、またその間ずっと抱きしめられたこともなかった。


それから私はなかなか寝付けず、浅い睡眠をずっとエイダンの腕の中で繰り返した。