「凌久くんの事が好きです。私と、付き合ってくれませんか?」


凌久くんに好きだと、ついに言ってしまった。まさか、自分が告白する日が来るなんて。


「凌久くんが好き」

「〜っ、」


凌久くんは、最初は目を点にしていた。だけど、私の告白がだんだん現実味を帯びてきたのか。また手で顔を隠して「お前は……っ」とうなだれる。

そんな凌久くんを「可愛い」と思いつつ、私が凌久くんを好きになった経緯を話した。


「凌久くんの部屋で台本を見た時。私がずっと探していた声優さんが凌久くんだって分かって……嬉しかったの」

「嬉しい?」

「だって、探してた声優さん=運命の人って、私は思ってたから。そして、その声優さんは凌久くんだった。

そっか私の運命の人は凌久くんだったんだ、よかったって――そう思ったの」