「ふ、不動先輩!私はパソコンが苦手で……。って不動先輩こそ、こんな朝早くから、どうしてここに?」

「ふふ~内緒♪」

「な、内緒ですか」


不動先輩は、朝早いというのに……少しもそんな風には見えなかった。大人っぽい魅力がギュッと詰まった笑顔。

朝なのに、爽やかで……そして色っぽい。本当に中学生なのかな!?

私が机上に置きっぱなしの宿題プリントを見て、不動先輩は全てを察したらしい。「俺で良ければ先生になるよ?」と、願ってもない申し出をしてくれた。


「い、いいんですかっ!?」

「もちろん。スパルタだけど、ついてこれる~?」


いつ用意したか分からないメガネを、チャッとかける不動先輩。そのしぐさにドキッとしたけど、何だか面白くて、つい笑ってしまった。


「ふふ、早ワザですね」

「今のは”先輩カッコいい!”ってドキッとしてほしかったなぁ~」