「提出期限は、ゲェ……。月曜日」
仕方ない。月曜の朝、早く行って学校のパソコンを使わせてもらおう。パソコン苦手だから、憂鬱だなぁ……。
すると、ちょうどいいタイミングでスマホが鳴る。見ると、鈴ちゃんから電話だった。通話ボタンを押すと、いつもの癒される鈴ちゃんの声が聞こえる。
『もしもし芽衣ちゃん?もし良かったら明日一緒に遊びたいなって、』
「す、鈴ちゃん~」
『え、どうしたの?芽衣ちゃん』
いつもの声に思わず安心した私は……自分一人では抱えきれなくなった思いを、鈴ちゃんに話す事にした。
歌沢くんと楽先輩から、告白をされたこと。そして、凌久くんとあったあれやこれや……。
悩みながら話す私とは対照的に、電話口の向こうでは鈴ちゃんが「え~!」、「きゃあー!」って。鈴ちゃんが、なんとも乙女らしい声を出していたのだった。