結婚初夜の夫婦が何をするかは、
クララも何んとなく知っていたし、
愛する男性とそういう関係になれることはむしろ喜びだった。

でもいざそういうことをすると羞恥心でどうにかなりそうだった。
キスなんて今までもしてきたのに、
ギュンターの舌が自分の口内に入ってきたときは腰が引けてしまった。
こんな動物的なキスがあるなんて知らなかった。
でも、すこしそれに慣れてしまうともっともっとと思う自分がいることに気が付く。
こんな淫らな欲が自分にあったなんて。

ギュンターは唇に留まらず、クララの身体中をくまなく堪能する。
ギュンターの頭がついに自分の股のところまで来た時、クララは我に返って叫んだ。
「ギュンター、何をするの!?さすがにそんなところは・・・」
あわあわと動揺するクララとは対照的にギュンターはニヤリと余裕そうな笑みを浮かべる。
「なんで?」
「だってこんなこと・・・恥ずかしすぎて死んじゃう。」
「だめ。やめてあげない。俺が今までどれだけ我慢したと思ってるの。」
そう言うとギュンターはクララの太ももに口づけを落とす。
ギュンターから与えられる刺激にクララの思考は停止し、
ただ与えられる快感に身を任せた。