「団長、私もこの任務に参加したいです。」
クララがギュンターに直談判する。
「だめだ。」
ギュンターが即答すると、クララは憤慨した。
「どうしてですか?私は王妃様の護衛騎士なんです。失踪した王妃様の無事をこの目で確認しないと気がすみません。許可してください。」
クララは必死にギュンターに頭を下げる。
王妃が失踪して以来、クララは明らかに落ち込んでいた。
部屋に閉じこもりがちになっていて、クララの部屋からはよくすすり泣く声が聞こえていた。
一生懸命頑張る姿を見てきただけに、
そんなクララの姿を見るのはギュンターとしても切なく、
上司と部下の関係ではなかったら、
クララを優しく抱き締めて思う存分泣かせてやりたかった。
そんなクララだから王妃に会いたいと思うのは当然だろう。
だが今は戦争している。
敵国にクララを残していいのか。
「アランさんはただの民間人です。もしものことがあった場合、守ってあげる人間が必要です。私がその役目を担います。」
クララの懇願にギュンターも根負けする。
「分かった。クララにアランの護衛を命じる。だが絶対に無茶はしないように。必ず俺のところに戻って来い。」
「はい、団長!」
クララは弾けるような笑みを浮かべると、アランと一緒にハートシードの街中へ消えて行った。
クララがギュンターに直談判する。
「だめだ。」
ギュンターが即答すると、クララは憤慨した。
「どうしてですか?私は王妃様の護衛騎士なんです。失踪した王妃様の無事をこの目で確認しないと気がすみません。許可してください。」
クララは必死にギュンターに頭を下げる。
王妃が失踪して以来、クララは明らかに落ち込んでいた。
部屋に閉じこもりがちになっていて、クララの部屋からはよくすすり泣く声が聞こえていた。
一生懸命頑張る姿を見てきただけに、
そんなクララの姿を見るのはギュンターとしても切なく、
上司と部下の関係ではなかったら、
クララを優しく抱き締めて思う存分泣かせてやりたかった。
そんなクララだから王妃に会いたいと思うのは当然だろう。
だが今は戦争している。
敵国にクララを残していいのか。
「アランさんはただの民間人です。もしものことがあった場合、守ってあげる人間が必要です。私がその役目を担います。」
クララの懇願にギュンターも根負けする。
「分かった。クララにアランの護衛を命じる。だが絶対に無茶はしないように。必ず俺のところに戻って来い。」
「はい、団長!」
クララは弾けるような笑みを浮かべると、アランと一緒にハートシードの街中へ消えて行った。



