咲人が本気で言ってるのが伝わってきて思わず私も押し黙る。
「そ、そうだ〜!ほらほら花鈴に送る写真どれにする?これとか可愛く撮れたんじゃないかなって思うんだけど…」
慌てて話題を変えようと、ベンチに座る咲人に先ほど撮ったおもちの写真をスマホで見せた。
「…どれ?」
そう言って、咲人が私のスマホ画面を覗き込んだ時。
「高梨さん…と、誰?」
驚いたような表情で私と咲人を交互に見つめるのは、手に猫用の缶詰を持った観月くんだった。
「あ、観月くん。遅かったね…!先に友達が来てたから迎えに行ってたんだ」
「友達…」
「ニャア〜」
観月くんが持っている缶詰に気づいたおもちが嬉しそうに尻尾を振りながら、彼に近づいていく。
スリスリと足にすり寄るおもち。
しかし、なぜか観月くんはそんなおもちを無視して、ただジッと咲人を見つめていた。



