乙女は今日も夢を見る


「そんな観月くんが謝ることじゃないよ…!別に1ヶ月遅れたからって部活に入れないわけじゃないし。入らないって決めたのは自分だしね」

慌ててそう弁解すると、観月くんは少し安心したように顔を上げた。

そして。

「…そっか。まぁ、部活だけが高校生活じゃないしね。つか、俺も高校は部活入ってないし、人のこと言えないんだけど」

と、言葉を紡ぐ。

「あ、そっか。観月くん部活入ってないんだっけ?畠中くんはサッカー部だよね…?観月くんは何で部活入らないの?」

言われてみて、今更ながら疑問を覚えた私は何気なく問いかけてみた。

観月くん、スポーツも得意そうだし確か足も速かったよね?

5月の体力測定で、短距離であれば陸上部ともほとんど変わらない好タイムを叩き出していたとクラスの女子が騒いでいたことを思い出す。

そういえば、しばらく陸上部からもスカウトきてたっけ?