「ううん。そんなことないよ。畠中くんも他の人たちも観月くんだから助けてくれたんだと思うし。それだけ好かれてるってことだよ」
「そ、うかな?なんか改めてそんな風に言われると照れんね…。でも、今日は高梨さんも色々手伝ってくれたしさ、板書とか字めっちゃ綺麗だよね」
私の言葉にハハッと小さく笑みを浮かべつつ、観月くんは私のことまで褒めてくれる。
「ありがとう…。習字は中学生まで習ってたんだ」
「そうなんだ…!他には何かしてた?中学生の頃の部活とか。てか、高梨さんって部活はしないの?」
「中学の時は…一応、卓球部だったの。高校でも何か入ろうかなって思ってたんだけど…結局タイミング逃しちゃって」
その瞬間、観月くんはハッとしたように私を見ると。
「ゴメン…。俺、無神経なこと言ったよな」
そう言って、ペコリと頭を下げてくる。
たぶん、事故のことで周りより少し遅れて高校生活を始めたことを気にしてくれているのだろう。



