乙女は今日も夢を見る


帰りのホームルームの時間が近づくにつれ、私は徐々に緊張していくのを感じる。

中学時代、普通に友達がいた時でさえ特段、人前に立って何かをするタイプでもなかった私。

どちらかといえば元々人見知りするタイプ。

しかも、高校に入ってぼっちになってからは人見知りが更に加速したように…思う。

昼休みが過ぎ、掃除の時間も終われば…。

――キンコーンカーンコーン。

いつの間にか、本日最後の授業まで終了していた。

そして、そのチャイムと同時に、私の緊張は最高潮に達する。

「やっと今日終わったー!どっかよってく?」

「部活いくぞー」

ザワザワと、そんな話し声が周りから聞こえ始めた時。

「あ!皆悪い。ちょっと時間いいか?」

観月くんが教室の前方から、大きな声でクラスメイト達に呼びかけた。