わけが解らず、担任を見つめるも、既に私の話は終わってしまっていて…。
女子は高梨でって…一体…。
…!?
その時、黒板に何か書いてあるのを発見した私はその文字を確認して目を見開いた。
学級委員…女子代表、高梨悠理…。
は?何で、私が学級委員に??
表情には出さないようにしていたが、頭の中はパニック状態だ。
ちゃんと話を聞いてなかった私が悪いのだろうがクラスの代表なんて今の私には荷が重すぎる。
先生…お願い、私に学級委員なんて絶対無理ですから!!
必死に表情でアピールするものの。
担任はそんな私には気づかずに男子の学級委員を決めるためキョロキョロと教室内を見渡している。
すると、スッと手を挙げた男子生徒が1人。
…しかも、その人物が。
「おっ!観月、やってくれるか?」
「いいっすよ。俺、部活もしてないし」
現在、私が関わりたくない人、ナンバーワンの観月くんだったからヒクッと、口角が引きつるのを感じた。



