乙女は今日も夢を見る


さっき花鈴は、16時半って言ってたし…きっと観月くん待ってるよね。

「……ッ」

正直言うと、会うのが怖い。

だって理由はよくわからないけど、私を助けてくれたこと、観月くんは言うつもりないって言ってたし…。

さっきは、その発言がまるで観月くんから拒絶されたように感じて…思わず逃げ出してしまった。

けど。

「…花鈴、私ちょっと行かないといけないところがある。ゴメン!!すぐ戻るから」

「え…ちょっと、悠理!?」

このまま、知らなかったフリはもうできないよね。

私は、ベッドから起き上がると、驚く花鈴を残し急いで保健室をあとにする。

今までの私だったら、たぶん「しょうがない」って自分の中で決めつけてきっと、向き合おうなんて思わなかった。

でも、観月くんと仲良くなって私の中でも少しずつ考えが変わっていった

きっと、何か観月くんにだって、理由があるんだと思う。

それを何も聞かないで、決めつけるのはよくないと思うから…。