咲人、何も聞かないんだな…。
そんな彼の優しさに、少しだけ泣きそうになってしまう。
だめだなぁ、私。咲人にも花鈴にも頼りっぱなし。
そう考えつつ、ベッドに横になった私は、ゆっくりと目を閉じたのだった―。
…ん?今、何時?
どのくらい休んでいただろう。
少し眠っていたようだ。
パチッと目を開くと、ベッド脇に花鈴が座っていて。
「悠理〜!大丈夫?咲人から急に悠理を保健室に連れてくって連絡あってビックリしたんだから〜」
と心配そうな表情を浮かべ、私に声をかけてくれる。
「花鈴、ゴメン…心配かけて。ちょっと今日は色々キャパオーバーで…。そう言えば今、何時?咲人は?」
「今は16時半。悠理、私が来てから30分くらい寝てたかな?咲人はね、荷物持ってきてくれたんだけど…ちょっと用事があって先に帰らないと行けないみたいで…」
ベッドの側に置かれている荷物を見て、咲人には後でちゃんとお礼言わないと…と思った、その時。
『じゃあ…16時半に裏庭のところで待ち合わせしよう』
観月くんとの約束を思い出し、私はハッとする。



