乙女は今日も夢を見る


ダメだ。自分の中だけで考えたってわかるわけないのに…。

「悠理、とりあえず保健室行こう?そんな青白い顔で教室戻れないだろ」

咲人の提案にコクリと素直に頷いた。

今、私は観月くんとも唯南ちゃんとも顔を合わせる自信がない。

「とりあえず、花鈴も呼ぶからちょっと待ってな……あ!花鈴?ちょっと悠理今から保健室に連れてくから。とりあえず事情は会って話す。あぁ…よろしく」

スマホを取り出し、花鈴に電話をかける咲人。電話越しから花鈴の声が漏れてきてちょっとだけ安心してしまう自分がいた。

その後、咲人に連れられてやって来た保健室。保健の先生は、文化祭準備で少し疲れたんだろうとベッドで休むことを許可してくれた。

「悠理、花鈴ももうすぐ来るみたいだし、今日はもう帰ったほうがいいだろ?俺、お前の教室まで行って荷物とってかるからさ。ゆっくり寝とけよ?」

サラッと私の頭を撫で、優しく微笑んだ咲人はそれだけ言い残し保健室を後にする。