ボーッとしていく思考の中で俺はソッと瞳を閉じた。

よし、とりあえず寝て…早く治そう。

起きてから連絡…すればいいよな。

回らない頭でそんなことを考えていると、いつの間にか睡魔が襲ってきて、意識が遠のいていくのを感じる。

次、起きたら…連絡。

そこまで考えた記憶はあるものの、いつの間にか俺はそのまま意識を手放していたのだった――。

*****

「…っ」

「あら?やっと起きた?もう12時よ。よく寝たわね〜」

「…は!?」

次に目が覚めたのは、ちょうど母親が部屋に入ってきた時。

どうやらその物音で目が覚めたらしい。

母の言葉に俺は慌てて、スマホで時刻を確認する。

「マジ…?12時23分って…」

「よく寝てたから起こすのもどうかと思って。熱は…朝よりは下がったかな?とりあえず薬飲まないとだから、お粥食べちゃって」

机の端に置かれたお粥をお盆に入れて運んできた。

「あ、ほらスポーツドリンク飲んで水分補給する!」

「ありがとう…」