おずおずと、お姉さんらしき人に挨拶をかわし、プリントを見せた時だった。
「高梨さん?…あ!あなたが悠理ちゃんね〜。母から話は聞いてたわ。そう、彼方のためにわざわざプリント、届けてくれたの?ありがとう」
そう言って、嬉しそうに目を細める姿に私は既視感を覚えた。
なんだろう…この笑顔誰かに…似てるような?
「彼方に渡しておくわ。ごめんなさいね、あの子まだちょっと熱が高くて…。あ、そうだ。自己紹介しなきゃ。私は彼方の母の観月優子です。彼方がいつもお世話になってるみたいで…」
「え!?お母さん…ですか!?お姉さんかと…」
「あらやだ〜。うふふ。褒めても何も出ないわよ〜」
ポロッと溢れた本音に対して、嬉しそうに顔をほころばせているお母さんは、確かに観月くんのおばあさんに似ている。
誰かに似てると思ったら、観月くんのおばあさんだったんだ…。
「悠理ちゃんのことはね、この前、母から電話があって聞いてたのよ?彼方が可愛い女の子を連れてきたーって。だから私も会いたいなって思ってたの」



