乙女は今日も夢を見る



「悠理ちゃーん、またいつでも遊びに来てね〜!」

「お姉ちゃん、ばいばーい!」

「高梨さん、また明日学校でね」

如月さんのお姉さん、真唯さんと甥の虎太郎くん、そして如月さんに見送られ、私はようやく本来の目的である観月くんの家に向かうべく足を早めた。

色々と世間話をしていたら、すっかり如月さんの家に長居をしてしまった。

時刻は16時過ぎ。
先程よりは少し気温も下がってきたが、まだまだ暑い時間帯。

私は早歩きで、如月さんに教えてもらった道のりを進む。

でも、虎太郎くんが元気そうでよかったな…。

元気に走り回る彼を見て改めて、あの時の自分の行動は間違ってはいなかったと実感することができた。

えっと…あ!コンビニあった!確か、コンビニを左に曲がってすぐの家だったよね?

如月さんの家を出てから数十分、ようやく目印のコンビニをみつけて安堵する。

教えてもらった通り、左に曲がりきった所でキョロキョロとあたりを見回してみた。