…え、な、何!?
どうやらこの女性は、如月さんのお姉さんのよう…だけど。
なぜ、急に初対面のお姉さんに肩を掴まれているのか、私は状況が飲み込めず目を白黒させた。
その時だった―。
「…あ!あの時のお姉ちゃん…!」
如月さんにしがみついていた男の子が私に向かって嬉しそうに声をかけてきたのは。
声をかけられて、私は再度マジマジと男の子の顔を見つめる。
そして、ようやくピンときた。
「え!?もしかして…君、車にひかれそうになってた…」
そう、私が入学式の日に助けたあの男の子だったのだ。
「やっぱり…見たことがあると思ったの…あの時は息子を助けてくれて、本当にありがとう…。何回かあなたのお見舞いに行かせてもらってたんだけど…中々タイミングが悪くて私は会えなくて…。たぶん、主人とは会ってるのよね…?」
うるうると、瞳を潤ませつつ、微笑む彼女の言葉に、スーツを着た男の子のお父さんらしき人がお見舞いの品を持って尋ねて来てくれたことを思い出す。



