そんな中。
「わぁ…唯南ちゃんだ〜!」
緑のキャップの男の子が嬉しそうに、如月さんに向かってかけてきて、ギュッと足にしがみついた。
「ちょっと虎太郎、転んだら危ないでしょ!走らない」
「はーい」
返事は立派だが、全然気にした様子のない男の子は楽しそうにケラケラと笑っている。
…可愛い〜。でも…なんかどこかで…?
楽しそうに笑う男の子に一瞬見覚えがある気がして私は内心首をひねった。
「…っハァ。ちょっと、虎太郎足早いわ…。唯南驚かせちゃった?たまたま実家の方に虎太郎と顔だしてたのよー」
パタパタと小走りで駆け寄ってきた女の人はひと息つくと、如月さんに向かって笑顔でそんな説明をする。
「おばあちゃん達に会いに来たんだよ〜」
「ふふ。お盆は、旦那側の方に顔を出したからね〜?今日は、せっかくなら実家にって思ったの。…ん、あら?お友達?はじめまして、唯南の姉の真唯です……って、え!?あなた…」
パチッと笑顔の女の人と視線が絡み、挨拶をしてくれた…までは良かったが突然、勢いよく肩を捕まれ、私は驚いて目を丸くする。



