乙女は今日も夢を見る


「あ〜…畠中は部活がな…。大会前って聞いてるし、それに観月と仲良いやつ部活生多くて。高梨とは最近学級委員も同じで話す機会も多いかなと思ったんだが…ダメか?」

そっか…。畠中くん部活生だもんね。

「わかりました…!私、今日は特に予定ないのでプリント届けますね」

「すまんな!助かるよ。じゃあ、観月のプリントは封筒にまとめておくから、頼むな」

「はい」

コクリと頷いた私は、先生に軽く一礼して、その場をあとにすると、自分の並ぶ位置に戻った。

観月くんの家か…。確かおじいさん達の家よりもう少し先の方って言ってたなぁ。

それに、観月くんも夏休み明け初日から体調不良なんて…大丈夫かな?
観月くんが休むのって入学してから初めてなんじゃ…?

いつも元気な彼を思い出し、心配も相まってモヤモヤ考え込んでいると、いつの間にか。

「――それでは…これで、始業式を終わります。皆さん、速やかに教室に戻ってください」

始業式が終わったことを告げる放送部のアナウンスが聞こえてきて、ハッとする。