乙女は今日も夢を見る


いつも、目立つ仕事は観月くんが率先してやってくれるから補佐に回ることが多い私。

でも、今日は観月くんいないんだし、私1人で頑張らないと…。

「えっと…並べたみたいなので…体育館に行きますね!」

先頭につき、とりあえず並んだことを確認した私は体育館に向かって足を進める。

そして、体育館に到着し、無事自分のクラスが定位置に並んだのを確認した私はホッとして自分の位置につこうとした。

その時。

「高梨…ちょっと」

担任が体育館の入口付近で私に向かって手招きをしている。

不思議に思いつつ、担任のもとに向かった私は「先生、どうかしたんですか?」と尋ねてみる。

「実は観月の件なんだが…どうやら今日本当に体調不良で欠席みたいなんだよ。後でお前らにも配るが、始業式の日だから結構渡さないといけないプリントとか多くてな、悪いけど帰りに観月の家に寄ってプリント渡してくれないか?」

「え?私ですか??畠中くんとかじゃなくて」

そんな思いがけない担任からの頼みごとに私は目を丸くした。