乙女は今日も夢を見る


「畠中何か聞いてるか?」

観月くんと仲の良い畠中くんに、担任は尋ねるも首を横に振り、「いや特には…連絡してないです」と答える。

その声のトーンから畠中くんが本気で心配している様子が伝わってきた。

「そうか…。まぁ、観月の件は、ホームルーム終わったら家に確認しとく。それじゃ、切り替えてホームルーム始めるぞ」

担任のその言葉に一旦クラスも落ち着きを見せ、その後は滞りなくホームルームは終了する。

「じゃあ、今から始業式だから廊下に並べ〜体育館に移動するぞ」

「はーい…」

「始業式か〜…ダルいねぇ」

「校長先生、今日の話は短いといいけど…」

声を潜めて、花木さんたちが話している声が聞こえてきた。

確かに、校長先生話長いんだよね〜…。

私も内心同意しつつ、彼女達に続いて廊下に出る。

「よし、並んだら体育館に座って待っておくこと。学級委員あとは任せたぞー」

そ、そうじゃん。今日、観月くんいないんだから学級委員私1人なんだ。