乙女は今日も夢を見る


その時は、そんな風に軽く考えていた私。

けど私はきちんとこの時に誤解を解かなかったことを後々、後悔することになる…。


「おー、皆そろってるな?夏休み空けだからって気を抜かないこと。それに今週末はもう文化祭だからなー!気合入れてけよ〜」

ガラッと教卓前の扉が開き、担任が教室内を見渡して声をかける。

クラスメイト達が「はーい」と返事をする中、教卓に上がった担任が出席簿を見つつ、ふと顔を前にあげた。

「じゃあ、出席を…っと、ん?何か静かだと思ったら観月が来てないな。今日は休みか?」

「珍しいな…」と呟く担任に対して。

「あ、確かに。観月の声しねーなて思った…」

「え?遅刻じゃない?」

「でも、観月って遅刻するタイプじゃないよな〜」

ザワザワと騒がしくなる教室内。

…いつもより来るの遅いなって思ってたけど、本当に休み…なのかな?

実は、私もチャイムがなる前からいつも観月くんが座ってる席が空席なのが気になっていた。