やはり少し緊張しているのか毛が逆だっている。
「おもちー大丈夫だよ〜。ここはね、観月くんのおじいさん達のお家なの。この先、学校で密かに餌をあげ続けるのも無理があるから…ここがおもちの新しいお家になるんだよーね?いい子だから出ておいで〜」
なるべく優しく声をかけ、カゴの入り口を開いた。
無理に出しても怖がらせちゃうだろうし、しばらくは様子見かなぁ。
そんなことを考えていると。
「ニャー」
「ニャン」
2匹の猫が元気よく居間に入ってきた。
「わぁ、この子達がきなこちゃんと、あんこちゃん!可愛い〜」
「そう。茶色がきなこで、黒があんこ」
茶色のきなこちゃんは、観月くんの姿を見つけると、「ニャン」と可愛らしく鳴きながらすり寄って甘えてくる。
黒のあんこちゃんは、クールなのか若干距離をとってこちらの様子を伺っていた。
「ふふ。今思ったけど“きなこ"、“あんこ"、“おもち"って最強の組み合わせだよね〜」



