優しそうな目元が観月くんに似ている。
「あ、じいちゃん。おはよう」
「おお、よく来たな〜。それでそちらのお嬢さんは…」
「あ、あの!はじめまして。観月くんのクラスメイトの高梨悠理です」
ペコッと頭を下げ、観月くんのおじいさんに向かって挨拶をした。
「ほら前に話したろ?元々猫を世話してたって言う…」
「あぁ〜!そう言えば彼方の話にも出てきとったなぁ…」
私を不思議そうに見ていたおじいさんに対し、観月くんが補足説明をすると、思い出したようにポンッと手を叩く。
「悠理ちゃんだね、どうも。彼方の祖父の観月幸四郎です。さぁさぁ遠慮せず上がってな〜。おーい!ばあさん、彼方と彼方のガールフレンドが来たぞー」
が、ガールフレンドって…。
まぁ、女子の友達って意味では間違ってないけど。
なんだかおじいさんに若干、勘違いされているような気もするが私はなるべく気にしないようにしつつ、「お邪魔します」と呟いて玄関の扉をくぐった。



