バス停を降りると、壮大な吊り橋とその近くにある大きな公園が見えた。
家族連れがお弁当を食べてたりしていて、楽しそうだ。
「いよいよですね」
と衣茉は手に汗握る。
手前の看板の注意書きに、
『一度に二十八名以上渡らないでください』
と書いてあった。
「なんでこんなこと書いてあるんですかね?」
「それ以上乗ったら危険だからだろう」
「なんで二十八名以上なんですかね?」
半端ですけど、と言うと、
「二十八名乗ったとき、ひっくり返ったんじゃないか?」
とそれ大事件ですよ、というようなことを言う。
いや、そんな莫迦な……と思いながら、八尋と吊り橋の前まで進んだ。



